葉酸とは何？なぜ必要？どんな栄養素なの？食事でとれないの？葉酸サプリがいい？

女性に必要な栄養素だと言われる「葉酸」。

そもそも葉酸とはどんな栄養素なのでしょうか。

雑誌で「妊活に欠かせない」などと広告していたりおすすめ葉酸サプリ特集が組まれていたり、必要なのはわかるけれど「なぜ？」があいまいになりませんか？

今回は葉酸について詳しく調べてみました。

これまで「なんとなく」サプリを飲んでいた人もこの機会に「葉酸」について考えてみましょう。

葉酸とは何？なぜ必要？

それでは葉酸とは何かについて。

葉酸はビタミンの一種で、ビタミンB群の仲間です。

たんぱく質や赤血球を作るのに役立つもので、不足すると貧血などの原因にもなります。またビタミンB群全体の大切な役割として、代謝を促しエネルギー産生を助け、皮膚や粘膜の健康を保ち、造血作用を助けるといった仕事をしています。

私たち人間に欠かせない栄養素の一つです。

では特に妊婦さんに葉酸が必要と言われているのはなぜかというと、細胞を作る働きがあるため、胎児の成長に重要な役割を果たすからです。

特に妊娠初期の、身体の様々な器官が作られる時期に大切な栄養素です。

不足すると胎児の神経管閉鎖障害(二分脊椎)が起こるリスクが高くなると言われていますね。

授乳期に不足すると赤ちゃんの発育に遅れが出る可能性もあります。

葉酸どんな栄養素なの？食事でとれないの？

葉酸は様々な食品に含まれていて、大抵の日本人は食事から必要な量を摂取できているそうです。

ただし、妊娠中の女性や妊娠を望む女性が1日に摂った方がいいとされる葉酸の量は480μg(マイクログラム)で、一般的な成人女性が必要とする量の2倍になります。

葉酸は水溶性ビタミンの仲間なので水に溶けだしてしまう上加熱にも弱いので、多くの葉酸を摂取するには調理法を工夫しなくてはいけません。

それに妊娠中はつわりで食べられなくなることもありますから食事で葉酸を摂るのは大変ですね。

葉酸はほうれん草から発見されて葉酸と名付けられましたが、
名前の通り青菜類にとても豊富に含まれます。

卵、きのこ、海藻類にも含まれています。さっと火を通す汁物やパスタ、冬ならお鍋にも使いやすい食材が多いので、食欲があるときは積極的に摂りましょう。

手軽に食べられる食品なら納豆、焼きのり、枝豆などの他、イチゴやバナナ、ミカンなどの果物もおすすめです。

葉酸を摂取するなら葉酸サプリがいい？

妊娠中または妊娠を望む女性は食事から480μg、それ以外に400μgの葉酸を摂取することが厚生労働省によって推奨されています。

食事以外の400μgはサプリや栄養補助食品などに含まれる「合成葉酸」を指します。

葉酸サプリにも「天然葉酸」や「合成葉酸」と記載されている商品がありますよ。

イメージとして「天然」の方が身体に良さそうな気がするのですが、先に述べた神経管閉鎖障害のリスクを軽減することが科学的に証明されているのは「合成葉酸」の方。

だからわざわざ食事以外と指定しているのですね。

ところで、食事で葉酸を摂取するのが難しくても推奨摂取量のすべてを合成葉酸で賄うことはおすすめできません。

天然葉酸はいくら摂取しても余分が排出されるのですが、合成葉酸は1日1000μg以上摂取してしまうと過剰摂取となり、じんましんなどの症状が出る場合があります。

天然葉酸を配合したサプリを選ぶか、可能な限り食事から葉酸を摂るようにしましょう。
基本は食事＋サプリです。

まとめ

葉酸についてまとめてみましたがいかがでしたか？

どのように働くのか、なぜ必要かがわかると毎日の面倒さも少し軽減されるような気がします。

妊活中から出産後まで女性にとっては長い付き合いになる葉酸ですが、
女性に限らず欠かせない栄養素です。

いつもの食事をちょっと見直してみませんか？